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2014年08月31日 (21:03)

国語科教師が土岐市で夏季研修会「大村はまの指導法とは」

国語科教師が授業力の向上を目指す、
「日本国語教育学会・岐阜夏季研修会」が、
昨日、8月30日(土曜日)に、
土岐津町のセラトピア土岐で開かれた。
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日本国語教育学会の岐阜県支部
(支部長=藤田万喜子・
岐阜聖徳学園大学教授)が主催し、
県内外の国語科教師ら、45人が参加。
「生活を拓く国語力の育成
~生きて働く言葉の力をつける~」を主題に、
実践報告や討議、記念講話などを行った。
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藤田支部長のあいさつに続いて、総会を開き、
平成25年度の事業報告などが、承認された。
平成26年度の事業計画では、
例年2月に開いてきた「研究大会」を、
8月に行うこととし、
8月の「夏季研修会」については、春か秋に、
「支部合同研修会」として、開催することにした。
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総会後には、「シリーズ講話」が行われ、
岐阜大学と大正大学の元教授で、
日本国語教育学会の常任理事を務める、
安居總子さん(ふさこ)が登壇。
「大村はまの継承」をテーマに、
国語教育家の大村はま(1906─2005)が行った、
教育実践「単元(授業)学習」について、解説した。
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今回は、その中から、中学生を、
一人前の“読書人”にするための指導方法や、
カリキュラムの組み方などに着目。
「1冊の本を読むという“個の学びの場”を設けた後、
その学んだことについて、
話し合ったり、意見を出し合ったりするため、
グループ学習や全体学習を行うことが、大事。
“学びの場”というのは、教室だけではない。
クラスとクラス同士で行っても良いし、
自分たちでまとめたものを、
例えば、老人ホームへの慰問や、
会社訪問などで、使っても良い」とし、
社会につながる学習の場づくりの必要性を訴えた。

大村はまが提唱した、“読書会”についても解説。
「1冊の本を読んで、感想を述べ合うだけではなく、
何かを調べている時に、
『こんな本もあるよ』と紹介していく、読書会もある。
学年ごとに合わせた、いろいろな読書会が、
あっても良いのではないか」と語った。
また、「教科書に載っている、
『少年の日の思い出』や『走れメロス』などを学習材に、
その“続き物語”を、生徒に書かせることをよくするが、
これは、読むためのものでもあるし、
書くためのものでもある。
物語を書く学習ではあるが、物語を書くことによって、
読みや人物の捕らえ方が、変わってくる。
単元学習というのは、言語活動に外ならない。
中学校では特に、読むことも、書くことも、
同時並行で、行う必要がある」と教えた。
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