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2016年05月31日 (16:20)

オキナワアナジャコの新種の化石を発見【2種類を命名】

瑞浪市化石博物館(瑞浪市明世町山野内)は、
オキナワアナジャコの新種の化石を、
発見したと、発表した。
新発見は、2種類あり、
①岡山県津山市皿(さら)地区に分布する、
「勝田層群吉野層」
(新第三紀中新世:1600万年前)から、
採集された化石と、
②鹿児島県熊毛郡南種子町(種子島)に分布する、
「茎永層群河内層」
(新第三紀中新世:1600万年前)から、
採集された化石。
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①の「津山市産の化石」を、採集したのは、
兵庫県立人と自然の博物館」のひとはく地域研究員、
岸本眞五さん(67歳、兵庫県姫路市、しんご)。
岸本眞五さんは、
オキナワアナジャコ属(タラシナ)の化石8点を、
瑞浪市化石博物館に持ち込み、鑑定を依頼。
瑞浪市化石博物館では、
掌節(しょうせつ、ツメに続く腕の部分)上面にある、
3本の顆粒(かりゅう)列に注目し、
その配列が、既存種にはないことを、確認した。
新種と判断したため、
瑞浪市化石博物館の学芸員、安藤佑介さん
(33歳、理学博士、瑞浪市職員)らが、
①の「津山市産の化石」と、
②の「種子島産の化石」を合わせて、論文にまとめた。
その論文が、
ドイツの国際学術誌「ノイエス」に掲載され、
いずれの標本も、新種として、国際的に認められた。
なお、②の「種子島産の化石」については、
既に昨年、平成27(2015)年6月に、
新種として、発表済み。
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①の津山市産の化石は、
「タラシナ・ツヤメンシス」と、
②の種子島産の化石は、
「タラシナ・ヤマト」と、それぞれ命名した。
オキナワアナジャコ属は、これまで、
現生種が10種・化石種が1種、確認されていた。
化石種の1種は、オーストラリアから採集された、
「タラシナ・エメリー」。
今回の発見により、化石種は、3種類に増え、
オキナワアナジャコ属としては、
現生種と化石種を合わせて、計13種となった。
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瑞浪市化石博物館では、
「今回の発見を機に、
これまでは、現生種だと判断していた、
ほかの化石についても、新種の可能性はないか、
もう一度、検討したい」と話している。
ちなみに、岸本眞五さんは、
「タラシナ・ツヤメンシス」1点を、
瑞浪市化石博物館に寄贈した。
瑞浪市化石博物館では、
「タラシナ・ヤマト」3点と、
寄贈された「タラシナ・ツヤメンシス」1点を、
明日、6月1日(水曜日)から、
8月31日(水曜日)まで、公開する。
【以下の画像は、
瑞浪市化石博物館の発表資料】
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問い合わせは、瑞浪市化石博物館
(TEL0572─68─7710)まで。
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