広告表示


2020年06月30日 (15:10)

プラズマシミュレータ雷神の運用開始へ【核融合科学研究所がスパコンを一新】

核融合科学研究所(土岐市下石町・竹入康彦所長)は、
スーパーコンピューターシステム
「プラズマシミュレーター(模擬実験装置)」を一新。
明日、7月1日(水曜日)から、運用を開始する。
00TN1_8131.jpgTN1_8120.jpg
核融合科学研究所(以下、核融研)では、
大型ヘリカル装置(LHD)を使った、
高温・高密度プラズマの生成・閉じ込め研究を行っているほか、
スーパーコンピューター(以下、スパコン)を駆使し、
核融合プラズマの物理メカニズムの解明や、実験結果の解析・予測、
核融合炉材料の物性シミュレーションなどにも取り組んでいる。
01TN1_8078.jpg02TN1_8111.jpg
核融研では、平成21(2009)年に、
株式会社日立製作所のスパコンを導入。
平成24(2012)年10月1日に「アップデート」を行った。
平成27(2015)年6月1日には、富士通株式会社のスパコン
「PRIMEHPCFX100」に変更。
アップデートは行わず、これまで稼働させてきた。
今回のスパコンは、NEC(日本電気株式会社)のコンピューター
「NEC SX─Aurora TSUBASA A412─8」を、
540台接続したもので、1秒間に1京500兆回の計算ができる。
愛称の公募を行い、秋田県在住の男性が考案した「雷神」を採用。
「プラズマシミュレータ雷神(らいじん)」と名付けた。
03TN1_8114.jpg04TN1_8103.jpg
新システム全体としては、
総合理論演算性能(一般的なパソコンで言うCPU)が、
10・5PFLOPS(ペタフロップス)となり、
主記憶容量(一般的なパソコンで言うメモリー)は、
202TB(テラバイト)を実装。
並列分散ファイルシステムで構築された、
32・1PB(ペタバイト)のストレージシステム
(一般的なパソコンで言うディスク)になっている。
05TN1_8088.jpg06TN1_8092.jpg
従来の富士通製のスパコンと比較すると、
総合理論演算性能は4倍以上、
主記憶容量は約2倍以上、
ストレージシステムは3倍以上となり、
すべての性能が向上した。
5年間のリース契約で、今回も、
契約期間途中でのアップデートは予定していない。
なお、一般公開の時期については、未定。
【写真の男性は、核融合科学研究所ヘリカル研究部
基礎物理シミュレーション研究系の石黒静児教授
このページへチップを贈る
カテゴリ : 企業&店舗記事のURL
プロフィール

株式会社東濃ニュース

Author:株式会社東濃ニュース
岐阜県の東濃地方にある土岐市と瑞浪市のニュースを配信。
ホームページはこちらです!

カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
広告表示



広告表示