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2022年04月27日 (11:55)

核融研がプラズマ断熱層の高性能化を解明【プラズマの流れを計測】

核融合科学研究所(土岐市下石町)の
小林達哉助教・清水昭博助教らの研究グループは、
同所の大型ヘリカル装置(LHD)を用いた、
軽水素実験と重水素実験について、
プラズマの状態を比較。
プラズマの内部の流れを計測したところ、
軽水素プラズマに比べ、重水素プラズマの方が、
強い流れが発生することを発見した。
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04TN1_8462.jpg05TN1_8466_20220427122602619.jpg06TN1_8473.jpg
プラズマの中心部を取り囲むような
強い流れが発生すると、その流れによって、
「断熱層」が形成される。
断熱層が形成されると、プラズマの中心部から、
外へと伝わる熱が少なくなるため、
中心部の熱が上昇する。
プラズマの高温化には、断熱層の解明が必要だが、
小林達哉助教・清水昭博助教らの研究グループは、
今回の比較実験により、重水素プラズマの方が、
断熱層の性能が高いことも、明らかにした。
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10TN1_8517.jpg11TN1_8527.jpg12TN1_8555.jpg
計測には「重イオンビームプローブ」と呼ばれる、
先進的なプラズマ計測機器を使用。
時速800万キロまで加速させた金イオンを、
プラズマに入射し、プラズマを通過してきた、
高速ビームのエネルギー変化量を計測した。
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小林達哉助教・清水昭博助教は、
「将来、核融合発電を実現するには、
プラズマの強い流れと高性能な断熱層の形成が、
重要になってくる。
今後は、なぜ重水素プラズマの方が、
強い流れが形成しやすいのか、
理論・シミュレーション研究と歩調を合わせながら、
解明していきたい」と語った。
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