2022年04月27日 (11:55)
核融研がプラズマ断熱層の高性能化を解明【プラズマの流れを計測】
核融合科学研究所(土岐市下石町)の
小林達哉助教・清水昭博助教らの研究グループは、
同所の大型ヘリカル装置(LHD)を用いた、
軽水素実験と重水素実験について、
プラズマの状態を比較。
プラズマの内部の流れを計測したところ、
軽水素プラズマに比べ、重水素プラズマの方が、
強い流れが発生することを発見した。






プラズマの中心部を取り囲むような
強い流れが発生すると、その流れによって、
「断熱層」が形成される。
断熱層が形成されると、プラズマの中心部から、
外へと伝わる熱が少なくなるため、
中心部の熱が上昇する。
プラズマの高温化には、断熱層の解明が必要だが、
小林達哉助教・清水昭博助教らの研究グループは、
今回の比較実験により、重水素プラズマの方が、
断熱層の性能が高いことも、明らかにした。






計測には「重イオンビームプローブ」と呼ばれる、
先進的なプラズマ計測機器を使用。
時速800万キロまで加速させた金イオンを、
プラズマに入射し、プラズマを通過してきた、
高速ビームのエネルギー変化量を計測した。



小林達哉助教・清水昭博助教は、
「将来、核融合発電を実現するには、
プラズマの強い流れと高性能な断熱層の形成が、
重要になってくる。
今後は、なぜ重水素プラズマの方が、
強い流れが形成しやすいのか、
理論・シミュレーション研究と歩調を合わせながら、
解明していきたい」と語った。
小林達哉助教・清水昭博助教らの研究グループは、
同所の大型ヘリカル装置(LHD)を用いた、
軽水素実験と重水素実験について、
プラズマの状態を比較。
プラズマの内部の流れを計測したところ、
軽水素プラズマに比べ、重水素プラズマの方が、
強い流れが発生することを発見した。






プラズマの中心部を取り囲むような
強い流れが発生すると、その流れによって、
「断熱層」が形成される。
断熱層が形成されると、プラズマの中心部から、
外へと伝わる熱が少なくなるため、
中心部の熱が上昇する。
プラズマの高温化には、断熱層の解明が必要だが、
小林達哉助教・清水昭博助教らの研究グループは、
今回の比較実験により、重水素プラズマの方が、
断熱層の性能が高いことも、明らかにした。






計測には「重イオンビームプローブ」と呼ばれる、
先進的なプラズマ計測機器を使用。
時速800万キロまで加速させた金イオンを、
プラズマに入射し、プラズマを通過してきた、
高速ビームのエネルギー変化量を計測した。



小林達哉助教・清水昭博助教は、
「将来、核融合発電を実現するには、
プラズマの強い流れと高性能な断熱層の形成が、
重要になってくる。
今後は、なぜ重水素プラズマの方が、
強い流れが形成しやすいのか、
理論・シミュレーション研究と歩調を合わせながら、
解明していきたい」と語った。
