2023年03月09日 (16:16)
軽水素とホウ素11の核融合反応を実証【核融研とTAE社が世界初】
核融合科学研究所(土岐市下石町)の
小川国大准教授(おがわくにひろ)・
大舘暁教授(おおだちさとし)らと、
TAE Technologies社(米国・以下、TAE社)の
R.M.マギー博士・田島俊樹博士らの研究グループは、
核融研の大型ヘリカル装置(LHD)を用いて実験。
磁場で閉じ込めた高温プラズマの中で、
軽水素とホウ素11の核融合反応を、
世界で初めて実証したと、発表した。






小川国大准教授らの研究グループは、
高エネルギーのビームを使用。
独自に開発した装置で、
軽水素(通常の水素・プロトン・陽子)を、
時速1500万キロメートルを超える速さで、
ホウ素11に衝突させた。
軽水素とホウ素11の核融合反応では、
高エネルギーのヘリウムが生成される。
TAE社が製作した計測器が、
「高エネルギーヘリウムイオン」を検出したため、
核融合反応が、実際に起きたことを証明した。






核融合科学研究所の小川国大准教授は、
「軽水素とホウ素11の組み合わせは、
核融合燃料の第1候補である
『水素同位体燃料』(重水素・三重水素)に比べ、
極めて高い温度のプラズマが必要。
しかし、軽水素とホウ素11で、
高エネルギーヘリウムを生成する核融合反応は、
放射線である『中性子』を出さない。
このため、先進的な核融合燃料として、
将来、よりクリーンな核融合炉を、
実現できる可能性がある」と述べた。



【ホウ素(ボロン)の補足説明】
自然界には、ホウ素10とホウ素11の
2種類が存在する。
ホウ素11が、天然のホウ素の
約80パーセントを占めている。
小川国大准教授(おがわくにひろ)・
大舘暁教授(おおだちさとし)らと、
TAE Technologies社(米国・以下、TAE社)の
R.M.マギー博士・田島俊樹博士らの研究グループは、
核融研の大型ヘリカル装置(LHD)を用いて実験。
磁場で閉じ込めた高温プラズマの中で、
軽水素とホウ素11の核融合反応を、
世界で初めて実証したと、発表した。






小川国大准教授らの研究グループは、
高エネルギーのビームを使用。
独自に開発した装置で、
軽水素(通常の水素・プロトン・陽子)を、
時速1500万キロメートルを超える速さで、
ホウ素11に衝突させた。
軽水素とホウ素11の核融合反応では、
高エネルギーのヘリウムが生成される。
TAE社が製作した計測器が、
「高エネルギーヘリウムイオン」を検出したため、
核融合反応が、実際に起きたことを証明した。






核融合科学研究所の小川国大准教授は、
「軽水素とホウ素11の組み合わせは、
核融合燃料の第1候補である
『水素同位体燃料』(重水素・三重水素)に比べ、
極めて高い温度のプラズマが必要。
しかし、軽水素とホウ素11で、
高エネルギーヘリウムを生成する核融合反応は、
放射線である『中性子』を出さない。
このため、先進的な核融合燃料として、
将来、よりクリーンな核融合炉を、
実現できる可能性がある」と述べた。



【ホウ素(ボロン)の補足説明】
自然界には、ホウ素10とホウ素11の
2種類が存在する。
ホウ素11が、天然のホウ素の
約80パーセントを占めている。
