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2023年03月18日 (17:34)

麦芽粕を菓子やパンに【瑞浪市の新たな特産品を中高生が企画】

クラフトビール(地ビール)の製造過程で発生する
「麦芽粕」(ばくがかす)を利用し、
瑞浪市の新たな特産品ができないか、
中学生や高校生が企画。
子供でも食べられるビール味の焼き菓子
「Beer Bar」(ビアバー)や、
麦芽パン(4種類)を開発した。
本日、3月18日(土曜日)には、
瑞浪市寺河戸町の「ゑびす屋」で、
製品発表会(試食&販売)を開いた。
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麦芽粕を提供したのは、瑞浪市釜戸町で、
醸造所「カマドブリュワリー」を構える、
株式会社東美濃ビアワークス
(東恵理子代表取締役社長)。
東美濃ビアワークスでは、
ビールの製造で大量に出る麦芽の搾りかすを、
土壌改良や肥料として活用する、
地元の農家に渡しているが、服の染料に使うなど、
新たな再利用の方法を模索していた。
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菓子やパンなどの食品にするには、
麦芽粕(麦芽かす)を乾燥・製粉し、
粉末状にする必要があるが、
通常の小麦粉と比較すると、
プロテインが2倍・食物繊維は12倍あり、
逆に炭水化物は3分の1・
グルテンは40分の1しかなく、
「スーパーフラワー」
(Super Flour)と呼ばれている。
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焼き菓子「Beer Bar」を企画したのは、
麗澤瑞浪中学・高校(瑞浪市稲津町萩原)の
中学生2人と高校生2人の計4人の生徒。
学校が設けている「考働学」という講座に参加し、
探究学習の一環として、取り組んだ。
瑞浪市は、この取り組みを域学連携活動とし、
瑞浪市域学連携推進事業交付金」を交付。
生徒らは、Beer Bar(ビアバー)の製造・販売を、
NPO法人ワークセンターいちいが運営する、
指定障害福祉サービス事業所「どんぐり工房
(瑞浪市陶町水上・加藤智大施設長)に委託した。
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麦芽パンを企画したのは、
瑞浪市のまちづくりグループ
瑞浪市役所ミライ創ろまい課」に参加している、
麗澤瑞浪高校・中京高校(瑞浪市土岐町)・
瑞浪高校(瑞浪市土岐町)の高校生のうち、
「特産品開発チーム」に所属する生徒13人。
パン作りは、菓子製造業許可などを持つ、
パンの研究家(愛知県春日井市)に依頼した。
本日は、だんご状の「ミニミニ麦芽パン」や、
瑞浪ボーノポークのハムやソーセージ、
地元産の野菜、クリームチーズを挟んだ、
「麦芽サンドイッチ」などを販売した。
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なお、Beer Bar(ビアバー)と麦芽パンの
値段・種類・販売場所・販売期間などは、
本日の来場者の反応を踏まえた上で、
今後決定するとのこと。
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東美濃ビアワークスの東恵理子社長
(35歳・あずまえりこ)は、
「麦芽粕は、一般的には廃棄されるもの。
以前から食品化に取り組みたかったが、
自社のみでは難しかった。
今回、産官学の連携により、
商品化のめどが立ったことは、うれしい。
廃棄物を、そのまま利用するのではなく、
新たな製品にアップグレードさせる
アップサイクル』(創造的再利用)の形が、
示せたのではないか」と語った。
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