東濃ニュース　土岐市・瑞浪市版

東海旅客鉄道株式会社（ＪＲ東海）は、
リニア中央新幹線日吉トンネル（南垣外工区）の
本線トンネル掘削工事に伴い、発生した土壌を調査。
土壌汚染対策法に規定する土壌溶出量基準を超える
「セレン」が検出された。
ＪＲ東海は８月２８日（月曜日）に、
東濃県事務所に報告した。
報告概要は下記の通り。

◇土壌溶出量調査
【調査地点】瑞浪市日吉町地内
【項目】セレン
【調査検体数】１
【基準超過検体数】１
【調査結果】０・０１４mg/L
【土壌溶出量基準】０・０１mg/L以下
【基準超過倍率】１・４倍

※非常口トンネルと本線トンネルの交点から、
名古屋方面へ約１４００メートルの地点。
※セレン以外の有害物質７項目についても、
調査を実施しているが、基準超過は無いとのこと。

【汚染の原因】
自然由来による汚染の可能性が高いと考えられるが、
現時点では不明。
なお、周辺地域には、
「セレン」を原料に使用する工場・事業場は無い。

【今後の対応】
◆地下水の調査について
今後も工事の延伸に伴い、基準値を超えて
「セレン」が検出される可能性があるため、
岐阜県は瑞浪市の協力を得て、
基準超過地点から掘削方向（名古屋方面）に
９００メートルの区間において、
「岐阜県地下水の適正管理及び
汚染対策に関する要綱」に基づき、
半径８０メートルの範囲内で、
井戸水の利用状況調査および、
水質検査を実施する。

◆地域住民への情報提供について
井戸水を利用している場合は、
水質検査の結果が判明するまでの間、
飲用自粛を呼び掛ける。