2013年08月13日 (14:56)

瑞浪市陶磁資料館で特別展「市原土人形の系譜」

明世町の瑞浪市陶磁資料館で、
特別展「市原土人形の系譜
―後藤家三代の仕事―」が開かれている。
会期は、11月10日(日曜日)まで。

土岐町市原地区では、明治中期に、
「犬山土人形」の制作者、
野呂松次郎から指導を受けた後、土人形の制作を開始。
農閑期の副業として、地区内に技術が広まり、
大正~昭和初期には、最盛期を迎えた。
贈答品として喜ばれたが、戦時下になると、
食糧増産などの時勢により、急激に生産量が減少。
戦後には、高価な布製のひな人形が広まったため、
多くの土人形の制作業者は、廃業を余儀なくされた。

今展では、市原地区で、明治中期から3代にわたって、
土人形制作を続けてきた、後藤家に注目。
中でも、平成20(2008)年に亡くなった、
3代目の後藤久美さん(享年84歳、ひさみ)は、
昭和47(1972)年12月に、
瑞浪市無形文化財「市原土人形」技術保持者に認定され、
繊細で鮮やかな色彩を施す、独自の作風を確立した。
今回は、久美さんが制作した土人形を中心に、
約100点を展示。
“歌舞伎もの”“縁起もの”“干支もの”といった、
多彩な土人形のほか、
久美さんの祖父、初代・与左衛門さん、
久美さんの父、2代目・久夫さん、
そして久美さんと、
後藤家で使われてきた、土人形の「型」なども並ぶ。

久美さんに子どもはなく、現在、瑞浪市内において、
「たたら」と「合わせ型」を用いて、
伝統的な技法を守る、土人形作家はいない。
久美さんは生前、「市原土人形」が途絶えることを憂い、
「色付け見本画」を、書き残している。
心ある人が将来、
「市原土人形」を復興させる日を、待っているかのようだ。
休館日は、月曜日と祝日の翌日。
時間は、午前9時から午後5時15分まで。
入館料は、一般200円で、高校生以下は無料。
問い合わせは、瑞浪市陶磁資料館
(TEL0572―67―2506)まで。
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