2023年10月31日 (19:58)
岐阜県重要文化財2点の保存修理が完了【土岐市美濃陶磁歴史館で記念展】
ミニ企画展「保存修理完了記念
夢窓国師×此山妙在 崇禅寺伝来墨跡
─保存修理の技がつなぐ文化財─」が、
明日、11月1日(水曜日)から、
土岐市美濃陶磁歴史館(泉町久尻)で始まる。
会期は12月10日(日曜日)まで。



土岐市妻木町の崇禅寺(そうぜんじ)は、
南北朝時代の1354年
(北朝=文和3年/南朝=正平9年)に、
果山禅師(かざんぜんじ)が開山し、
土岐頼重が創建した、
臨済宗妙心寺派の古刹(こさつ)。



保存修理が完了したのは、
光雲山「崇禅寺」が所有する、
岐阜県重要文化財の墨跡2幅で、
書跡「紙本墨書此山妙在墨跡」
(しほんぼくしょしざんみょうざいぼくせき)と、
書跡「夢窓国師筆果山条幅」
(むそうこくしひつかざんじょうふく)。


「此山妙在墨跡」は、
果山禅師と頼高(頼重の弟)から、
もてなしを受けた禅僧の此山妙在
(しざんみょうざい・1296─1377)が、
2人に宛てて、崇禅寺をたたえる詩を書いた礼状。
1362年(北朝=康安2年/南朝=正平17年)に、
書かれた書状だが、現在は軸装になっている。
昭和35(1960)年10月3日に、
岐阜県重要文化財に指定された。


夢窓国師墨跡「果山」は、崇禅寺の初代住職の名
「果山」の2字が大書してあり、2字の間には、
「夢窓」と「疎石」の印が押されている。
果山禅師が崇禅寺を開山したことを祝って、
夢窓疎石が揮毫(きごう)した書という。
昭和31(1956)年11月14日に、
岐阜県重要文化財に指定された。




修理・修復を請け負ったのは、
文化財や美術工芸品などの保存修理にたけた、
株式会社坂田墨珠堂(本社=滋賀県大津市)。
修理費は、2点合わせて、約400万円。
公益財団法人住友財団からの助成金と、
岐阜県・土岐市からの補助金を受けた。
会場には、文化財の修理を担った、
「装潢師」(そうこうし)が使う
道具なども展示している。


問い合わせは、土岐市美濃陶磁歴史館
(TEL0572─55─1245)まで。
夢窓国師×此山妙在 崇禅寺伝来墨跡
─保存修理の技がつなぐ文化財─」が、
明日、11月1日(水曜日)から、
土岐市美濃陶磁歴史館(泉町久尻)で始まる。
会期は12月10日(日曜日)まで。



土岐市妻木町の崇禅寺(そうぜんじ)は、
南北朝時代の1354年
(北朝=文和3年/南朝=正平9年)に、
果山禅師(かざんぜんじ)が開山し、
土岐頼重が創建した、
臨済宗妙心寺派の古刹(こさつ)。



保存修理が完了したのは、
光雲山「崇禅寺」が所有する、
岐阜県重要文化財の墨跡2幅で、
書跡「紙本墨書此山妙在墨跡」
(しほんぼくしょしざんみょうざいぼくせき)と、
書跡「夢窓国師筆果山条幅」
(むそうこくしひつかざんじょうふく)。


「此山妙在墨跡」は、
果山禅師と頼高(頼重の弟)から、
もてなしを受けた禅僧の此山妙在
(しざんみょうざい・1296─1377)が、
2人に宛てて、崇禅寺をたたえる詩を書いた礼状。
1362年(北朝=康安2年/南朝=正平17年)に、
書かれた書状だが、現在は軸装になっている。
昭和35(1960)年10月3日に、
岐阜県重要文化財に指定された。


夢窓国師墨跡「果山」は、崇禅寺の初代住職の名
「果山」の2字が大書してあり、2字の間には、
「夢窓」と「疎石」の印が押されている。
果山禅師が崇禅寺を開山したことを祝って、
夢窓疎石が揮毫(きごう)した書という。
昭和31(1956)年11月14日に、
岐阜県重要文化財に指定された。




修理・修復を請け負ったのは、
文化財や美術工芸品などの保存修理にたけた、
株式会社坂田墨珠堂(本社=滋賀県大津市)。
修理費は、2点合わせて、約400万円。
公益財団法人住友財団からの助成金と、
岐阜県・土岐市からの補助金を受けた。
会場には、文化財の修理を担った、
「装潢師」(そうこうし)が使う
道具なども展示している。


問い合わせは、土岐市美濃陶磁歴史館
(TEL0572─55─1245)まで。
