2015年11月03日 (18:56)
東濃地震研の木股文昭さんが御嶽山の噴火を解説【核融研】
核融合科学研究所
(土岐市下石町、竹入康彦所長)は、
土岐市土岐津町高山のセラトピア土岐で、
「市民学術講演会」を開いた。



『市民学術講演会』は、
「第25回・国際土岐コンファレンス」
(11月3日~11月6日開催)の一環。
主に、東濃西部3市の市民に向けて、
参加を呼び掛けた。
今回の講師は、
『東濃地震科学研究所』(瑞浪市明世町)の
副首席主任研究員、木股文昭さん
(土岐市肥田町在住、67歳、ふみあき)。
演題は、
「火山噴火のメカニズムと
その予知研究の現状
~御嶽山におけるケーススタディー~」で、
加藤靖也土岐市長や、3市の市民ら、
約200人が聴講した
(サテライト会場の参加者を含む)。



木股文昭さんの専門は、地殻変動・火山学。
登壇した木股さんは、
「最初、御嶽山には、興味がなかった。
なぜなら、活火山と言われながら、
ほとんど死火山・休火山に近かったから。
そんな所を研究しても、
商売にならないと、思っていた」と語り、
「しかし、昭和54(1979)年に、
有史初の噴火が起きたことで、
取り組まざるを得なくなった」と、
振り返った。



平成26(2014)年9月27日に起きた、
噴火(水蒸気爆発)については、
「わたしは、30年以上、
御嶽山にかかわり、研究を続けてきた。
しかし、自分がフィールドとしている地域で、
また、自分が課題としている火山の分野で、
63人もの人たちが、
火山の噴火で、亡くなられたということは、
研究者として、非常に残念であり、
むなしいものがある」と、胸中を吐露し、
「既に、わたしは、
研究者としての一線を、退いている。
本当は、このような場で、
講演すべきではないのかもしれない。
しかし、今後、
64人目の犠牲者を、出さないためにも、
少しでも頑張りたい」と述べた。



「昨年の噴火は、規模としては、
それほど大きなものではない。
しかし、非常に多くの人たちが、
登山をされていたので、
山頂近くで、亡くなられてしまった。
これまで、御嶽山は、
2流・3流のみみっちい火山だと、
考えられてきた。
しかし、最近の10年ぐらいを見ると、
御嶽山がある周辺地域は、
火山活動・地震活動が、かなり活発。
昭和54(1979)年・
平成3(1991)年・
平成19(2007)年・
平成26(2014)年の4回の噴火は、
すべて、マグマが直接関与していない、
水蒸気爆発というもの。
規模は小さいが、4回とも、
地震・微動・地殻変動が起きている。
少なくとも、4回とも、
噴火する、6時間から3カ月前に、
地震活動が、山頂付近で活発になっている。
必ずとは言えないが、御嶽山の山頂直下で、
地震活動が活発になった場合は、
明らかにイエローカード、
つまり要注意だと、分かる」と教えた。



(土岐市下石町、竹入康彦所長)は、
土岐市土岐津町高山のセラトピア土岐で、
「市民学術講演会」を開いた。



『市民学術講演会』は、
「第25回・国際土岐コンファレンス」
(11月3日~11月6日開催)の一環。
主に、東濃西部3市の市民に向けて、
参加を呼び掛けた。
今回の講師は、
『東濃地震科学研究所』(瑞浪市明世町)の
副首席主任研究員、木股文昭さん
(土岐市肥田町在住、67歳、ふみあき)。
演題は、
「火山噴火のメカニズムと
その予知研究の現状
~御嶽山におけるケーススタディー~」で、
加藤靖也土岐市長や、3市の市民ら、
約200人が聴講した
(サテライト会場の参加者を含む)。



木股文昭さんの専門は、地殻変動・火山学。
登壇した木股さんは、
「最初、御嶽山には、興味がなかった。
なぜなら、活火山と言われながら、
ほとんど死火山・休火山に近かったから。
そんな所を研究しても、
商売にならないと、思っていた」と語り、
「しかし、昭和54(1979)年に、
有史初の噴火が起きたことで、
取り組まざるを得なくなった」と、
振り返った。



平成26(2014)年9月27日に起きた、
噴火(水蒸気爆発)については、
「わたしは、30年以上、
御嶽山にかかわり、研究を続けてきた。
しかし、自分がフィールドとしている地域で、
また、自分が課題としている火山の分野で、
63人もの人たちが、
火山の噴火で、亡くなられたということは、
研究者として、非常に残念であり、
むなしいものがある」と、胸中を吐露し、
「既に、わたしは、
研究者としての一線を、退いている。
本当は、このような場で、
講演すべきではないのかもしれない。
しかし、今後、
64人目の犠牲者を、出さないためにも、
少しでも頑張りたい」と述べた。



「昨年の噴火は、規模としては、
それほど大きなものではない。
しかし、非常に多くの人たちが、
登山をされていたので、
山頂近くで、亡くなられてしまった。
これまで、御嶽山は、
2流・3流のみみっちい火山だと、
考えられてきた。
しかし、最近の10年ぐらいを見ると、
御嶽山がある周辺地域は、
火山活動・地震活動が、かなり活発。
昭和54(1979)年・
平成3(1991)年・
平成19(2007)年・
平成26(2014)年の4回の噴火は、
すべて、マグマが直接関与していない、
水蒸気爆発というもの。
規模は小さいが、4回とも、
地震・微動・地殻変動が起きている。
少なくとも、4回とも、
噴火する、6時間から3カ月前に、
地震活動が、山頂付近で活発になっている。
必ずとは言えないが、御嶽山の山頂直下で、
地震活動が活発になった場合は、
明らかにイエローカード、
つまり要注意だと、分かる」と教えた。



