アマゾン-工具


2015年11月04日 (19:00)

核融合科学研究所などが「磁気島」の新特性を発見

核融合科学研究所
(土岐市下石町、竹入康彦所長)などは、
大型ヘリカル装置(LHD)を用いて、
実験手法「瞬時加熱伝播法」を考案。
この実験手法を、
ジェネラル・アトミックス社(米国)の
トカマク装置に応用したところ、
「磁気島」(じきじま)と呼ばれる、
プラズマ領域において、
新しい『閉じ込め状態』を、
発見したと、発表した。
01DSC_8061.jpg02DSC_8062_20151104203705627.jpg03DSC_8066.jpg
今回の発見は、
核融合科学研究所の居田克巳教授らが、
論文としてまとめ、英国の科学誌
サイエンティフィック・リポーツ
(電子版)に掲載された。
04DSC_8076.jpg05DSC_8077.jpg06DSC_8081.jpg
瞬時加熱伝播法とは、
たたいた音で、金属の状態を調べる、
「打音検査」のようなもの。
プラズマに、瞬間的に熱を加えることで、
その熱が伝わる速さを計測し、
プラズマの閉じ込め性能を、調べる方法。
07DSC_8096.jpg08DSC_8111.jpg09DSC_8117.jpg
プラズマを閉じ込める方法として、
「ヘリカル型」と「トカマク型」がある。
ヘリカル装置も、トカマク装置も、
閉じ込められたプラズマは、
同心円状の磁気面を、形成する。
その中に、さらに閉じ込められた、
「磁気島」が、現れる場合がある。
核融合科学研究所では、
平成23(2011)年に、
瞬時加熱伝播法を、
大型ヘリカル装置(LHD)で実験。
磁気島の内部が、外部に比べて、
7倍、断熱性が高いことを、発見した。
10DSC_8125.jpg11DSC_8127.jpg12DSC_8133.jpg
今回は、瞬時加熱伝播法を、
米国のトカマク装置でも実験。
その結果、外部と比べて、
「断熱性が、5倍高い場合」と、
「断熱性が、40倍高い場合」の
2つの断熱性があることが、分かった。
さらに、この2つの断熱性が、交互に繰り返す、
「自励振動(じれいしんどう)」していることも、
発見した。
13DSC_8134.jpg14DSC_8143.jpg15DSC_8147.jpg
断熱性が高いということは、
プラズマの閉じ込め性能が、良いということ。
今後は、「断熱性が40倍高い場合」が、
トカマク装置だけではなく、
大型ヘリカル装置においても起こるのか、
証明する必要がある。
また、将来の核融合プラズマのために、
「断熱性が40倍高い場合」になる条件を、
見つけ出すことも、課題。
16DSC_8154.jpg17DSC_8156.jpg18DSC_8164.jpg
このページへチップを贈る
カテゴリ : 土岐市記事のURL
プロフィール

株式会社東濃ニュース

Author:株式会社東濃ニュース
岐阜県の東濃地方にある土岐市と瑞浪市のニュースを配信。
ホームページはこちらです!

カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム