2015年11月04日 (19:00)
核融合科学研究所などが「磁気島」の新特性を発見
核融合科学研究所
(土岐市下石町、竹入康彦所長)などは、
大型ヘリカル装置(LHD)を用いて、
実験手法「瞬時加熱伝播法」を考案。
この実験手法を、
ジェネラル・アトミックス社(米国)の
トカマク装置に応用したところ、
「磁気島」(じきじま)と呼ばれる、
プラズマ領域において、
新しい『閉じ込め状態』を、
発見したと、発表した。



今回の発見は、
核融合科学研究所の居田克巳教授らが、
論文としてまとめ、英国の科学誌
「サイエンティフィック・リポーツ」
(電子版)に掲載された。



瞬時加熱伝播法とは、
たたいた音で、金属の状態を調べる、
「打音検査」のようなもの。
プラズマに、瞬間的に熱を加えることで、
その熱が伝わる速さを計測し、
プラズマの閉じ込め性能を、調べる方法。



プラズマを閉じ込める方法として、
「ヘリカル型」と「トカマク型」がある。
ヘリカル装置も、トカマク装置も、
閉じ込められたプラズマは、
同心円状の磁気面を、形成する。
その中に、さらに閉じ込められた、
「磁気島」が、現れる場合がある。
核融合科学研究所では、
平成23(2011)年に、
瞬時加熱伝播法を、
大型ヘリカル装置(LHD)で実験。
磁気島の内部が、外部に比べて、
7倍、断熱性が高いことを、発見した。



今回は、瞬時加熱伝播法を、
米国のトカマク装置でも実験。
その結果、外部と比べて、
「断熱性が、5倍高い場合」と、
「断熱性が、40倍高い場合」の
2つの断熱性があることが、分かった。
さらに、この2つの断熱性が、交互に繰り返す、
「自励振動(じれいしんどう)」していることも、
発見した。



断熱性が高いということは、
プラズマの閉じ込め性能が、良いということ。
今後は、「断熱性が40倍高い場合」が、
トカマク装置だけではなく、
大型ヘリカル装置においても起こるのか、
証明する必要がある。
また、将来の核融合プラズマのために、
「断熱性が40倍高い場合」になる条件を、
見つけ出すことも、課題。



(土岐市下石町、竹入康彦所長)などは、
大型ヘリカル装置(LHD)を用いて、
実験手法「瞬時加熱伝播法」を考案。
この実験手法を、
ジェネラル・アトミックス社(米国)の
トカマク装置に応用したところ、
「磁気島」(じきじま)と呼ばれる、
プラズマ領域において、
新しい『閉じ込め状態』を、
発見したと、発表した。



今回の発見は、
核融合科学研究所の居田克巳教授らが、
論文としてまとめ、英国の科学誌
「サイエンティフィック・リポーツ」
(電子版)に掲載された。



瞬時加熱伝播法とは、
たたいた音で、金属の状態を調べる、
「打音検査」のようなもの。
プラズマに、瞬間的に熱を加えることで、
その熱が伝わる速さを計測し、
プラズマの閉じ込め性能を、調べる方法。



プラズマを閉じ込める方法として、
「ヘリカル型」と「トカマク型」がある。
ヘリカル装置も、トカマク装置も、
閉じ込められたプラズマは、
同心円状の磁気面を、形成する。
その中に、さらに閉じ込められた、
「磁気島」が、現れる場合がある。
核融合科学研究所では、
平成23(2011)年に、
瞬時加熱伝播法を、
大型ヘリカル装置(LHD)で実験。
磁気島の内部が、外部に比べて、
7倍、断熱性が高いことを、発見した。



今回は、瞬時加熱伝播法を、
米国のトカマク装置でも実験。
その結果、外部と比べて、
「断熱性が、5倍高い場合」と、
「断熱性が、40倍高い場合」の
2つの断熱性があることが、分かった。
さらに、この2つの断熱性が、交互に繰り返す、
「自励振動(じれいしんどう)」していることも、
発見した。



断熱性が高いということは、
プラズマの閉じ込め性能が、良いということ。
今後は、「断熱性が40倍高い場合」が、
トカマク装置だけではなく、
大型ヘリカル装置においても起こるのか、
証明する必要がある。
また、将来の核融合プラズマのために、
「断熱性が40倍高い場合」になる条件を、
見つけ出すことも、課題。



