2019年12月18日 (15:33)
水野敬子さんと赤根真次さんが伝統的工芸品産業功労者等表彰に
経済産業省は、美濃焼伝統工芸士の陶芸家、
水野敬子さん
(土岐市駄知町・82歳・本名=水野けい子)と、
赤根真次さん
(土岐市妻木平成町・59歳・あかねしんじ)を、
それぞれ表彰した。
水野さん・赤根さんが、土岐市役所を訪れ、
加藤淳司市長に、受賞の喜びを語った。



経済産業省では、
昭和59(1984)年から、毎年11月を、
「伝統的工芸品月間」と定めている。
その一環として、伝統的工芸品産業の
振興を図ったり、普及に努めたりしている人を、
「伝統的工芸品産業功労者等表彰」として、
たたえている。



水野敬子さん(みずのけいこ)は、
「経済産業大臣表彰」(美濃焼)を受賞。
37歳から陶芸を始め、
陶芸家の故・加藤唐九郎さんに師事した。
平成11(1999)年2月に、
女性初の美濃焼伝統工芸士に認定された。
現在は「井ノ口窯」を営み、
黄瀬戸を得意としている。
なお、本年度は、
工芸技術(陶芸)の分野の永年功労者として、
「岐阜県伝統文化継承者表彰」も受賞した。
水野敬子さんは、
「師匠の唐九郎先生は、
『陶芸家は、なかなか芽が出ないので、
長く作陶を続けないと、認められない。
だから長生きをしなさい』と、おっしゃっていた。
長生きで得られた知識や技術を、
若手の陶芸家に教えてあげようと、
最近は、断捨離の一環として、
陶芸関係の本や資料を提供している。
焼きもの1本で、食べていくには厳しい時代。
『陶芸家として成功した』という手紙を、
教え子からもらった時は、うれしい」と語った。



赤根真次さんは、
「中部経済産業局長表彰」(美濃焼)を受賞。
京都府立陶工訓練校で陶芸を学んだ後、
岐阜県陶磁器試験場で2年間、釉薬を研究。
アフリカのタンザニアで2年間、
陶磁器の技術指導を行った経験を持つ。
平成19(2007)年2月に、
美濃焼伝統工芸士に認定された。
現在は「あかね陶房」を構え、
織部や粉引を得意としている。
また、平成22(2010)年からは毎年、
土岐市立妻木小学校の5年生に、
陶芸指導を行っている。
赤根真次さんは、
「伝統的な技術は踏襲しながらも、
今の時代に合ったデザインを追究したい。
昔の若い陶芸家は、陶芸だけを見ていた。
今の若い陶芸家は、陶芸だけではなく、
木工や金工などにも興味を持ち、
また、器だけではなく、インテリア用品や、
アクセサリーなども制作している。
昔は、陶磁器は身近にあったが、
今は、土に触る機会が減っている。
子供たちに、陶芸を教えることで、
ものづくりの楽しさを伝えたい」と語った。



水野敬子さん
(土岐市駄知町・82歳・本名=水野けい子)と、
赤根真次さん
(土岐市妻木平成町・59歳・あかねしんじ)を、
それぞれ表彰した。
水野さん・赤根さんが、土岐市役所を訪れ、
加藤淳司市長に、受賞の喜びを語った。



経済産業省では、
昭和59(1984)年から、毎年11月を、
「伝統的工芸品月間」と定めている。
その一環として、伝統的工芸品産業の
振興を図ったり、普及に努めたりしている人を、
「伝統的工芸品産業功労者等表彰」として、
たたえている。



水野敬子さん(みずのけいこ)は、
「経済産業大臣表彰」(美濃焼)を受賞。
37歳から陶芸を始め、
陶芸家の故・加藤唐九郎さんに師事した。
平成11(1999)年2月に、
女性初の美濃焼伝統工芸士に認定された。
現在は「井ノ口窯」を営み、
黄瀬戸を得意としている。
なお、本年度は、
工芸技術(陶芸)の分野の永年功労者として、
「岐阜県伝統文化継承者表彰」も受賞した。
水野敬子さんは、
「師匠の唐九郎先生は、
『陶芸家は、なかなか芽が出ないので、
長く作陶を続けないと、認められない。
だから長生きをしなさい』と、おっしゃっていた。
長生きで得られた知識や技術を、
若手の陶芸家に教えてあげようと、
最近は、断捨離の一環として、
陶芸関係の本や資料を提供している。
焼きもの1本で、食べていくには厳しい時代。
『陶芸家として成功した』という手紙を、
教え子からもらった時は、うれしい」と語った。



赤根真次さんは、
「中部経済産業局長表彰」(美濃焼)を受賞。
京都府立陶工訓練校で陶芸を学んだ後、
岐阜県陶磁器試験場で2年間、釉薬を研究。
アフリカのタンザニアで2年間、
陶磁器の技術指導を行った経験を持つ。
平成19(2007)年2月に、
美濃焼伝統工芸士に認定された。
現在は「あかね陶房」を構え、
織部や粉引を得意としている。
また、平成22(2010)年からは毎年、
土岐市立妻木小学校の5年生に、
陶芸指導を行っている。
赤根真次さんは、
「伝統的な技術は踏襲しながらも、
今の時代に合ったデザインを追究したい。
昔の若い陶芸家は、陶芸だけを見ていた。
今の若い陶芸家は、陶芸だけではなく、
木工や金工などにも興味を持ち、
また、器だけではなく、インテリア用品や、
アクセサリーなども制作している。
昔は、陶磁器は身近にあったが、
今は、土に触る機会が減っている。
子供たちに、陶芸を教えることで、
ものづくりの楽しさを伝えたい」と語った。



