2020年10月02日 (16:08)
瑞浪市で1800万年前の鰭脚類の化石を発見【一級の学術資料】
アシカやセイウチなど、鰭脚類(ききゃくるい)の化石が、
岐阜県瑞浪市明世町の道路工事の現場から、見付かった。
ほぼ完全な状態の頭の骨で、
発掘した瑞浪市化石博物館(明世町山野内)によると、
「1800万年前の鰭脚類の化石としては、一級の学術資料。
頭蓋(とうがい)のほか、左下顎(したあご)・首の骨・
肋骨(ろっこつ)の一部・背骨の一部・
指の骨なども見付かっており、今後、
全身骨格に近い発見が期待できる」と話している。















発見場所は「市道戸狩─月吉線」の道路改良工事の現場で、
「月吉トンネル」の北側の斜面。
工事現場一帯は、岐阜県指定天然記念物
「明世化石」(あけよかせき)の指定区域のため、
岐阜県の許可を受けて、道路工事を行っていた。
木を伐採したところ、約1800万年前の地層
「瑞浪層群明世層山野内部層」が露出したため、
瑞浪市化石博物館が調査を行い、発見に至った。















山野内部層は、新生代新第三紀中新世の
浅い海が堆積(たいせき)した地層で、
平成28(2016)年には「エゾイガイ」の化石が、
平成29(2017)年には「ヒゲクジラ」の化石が、
見付かっている。















瑞浪市化石博物館の学芸員で、
瑞浪市役所スポーツ文化課主査の安藤佑介さん
(37歳・理学博士・あんどうゆうすけ)は、
「鰭脚類は約1700万年前に、
アシカ科とセイウチ科に分かれたとされるが、
今回の発見は、アシカとセイウチの祖先を、
推定する上で重要。
また、その分岐年代については、北米で発見された、
『エナリアークトス』の化石のみで、検討されていたが、
今回の化石と比較することで、その関係性や、
鰭脚類の進化・放散の過程を、明らかにしたい。
頭の骨は、非常に保存状態が良く、
100年に1度の発見と、自負している」と語った。















瑞浪市化石博物館では、今回の化石を、
明日、10月3日(土曜日)から展示する。
問い合わせは、瑞浪市化石博物館
(TEL0572─68─7710)まで。
岐阜県瑞浪市明世町の道路工事の現場から、見付かった。
ほぼ完全な状態の頭の骨で、
発掘した瑞浪市化石博物館(明世町山野内)によると、
「1800万年前の鰭脚類の化石としては、一級の学術資料。
頭蓋(とうがい)のほか、左下顎(したあご)・首の骨・
肋骨(ろっこつ)の一部・背骨の一部・
指の骨なども見付かっており、今後、
全身骨格に近い発見が期待できる」と話している。















発見場所は「市道戸狩─月吉線」の道路改良工事の現場で、
「月吉トンネル」の北側の斜面。
工事現場一帯は、岐阜県指定天然記念物
「明世化石」(あけよかせき)の指定区域のため、
岐阜県の許可を受けて、道路工事を行っていた。
木を伐採したところ、約1800万年前の地層
「瑞浪層群明世層山野内部層」が露出したため、
瑞浪市化石博物館が調査を行い、発見に至った。















山野内部層は、新生代新第三紀中新世の
浅い海が堆積(たいせき)した地層で、
平成28(2016)年には「エゾイガイ」の化石が、
平成29(2017)年には「ヒゲクジラ」の化石が、
見付かっている。















瑞浪市化石博物館の学芸員で、
瑞浪市役所スポーツ文化課主査の安藤佑介さん
(37歳・理学博士・あんどうゆうすけ)は、
「鰭脚類は約1700万年前に、
アシカ科とセイウチ科に分かれたとされるが、
今回の発見は、アシカとセイウチの祖先を、
推定する上で重要。
また、その分岐年代については、北米で発見された、
『エナリアークトス』の化石のみで、検討されていたが、
今回の化石と比較することで、その関係性や、
鰭脚類の進化・放散の過程を、明らかにしたい。
頭の骨は、非常に保存状態が良く、
100年に1度の発見と、自負している」と語った。















瑞浪市化石博物館では、今回の化石を、
明日、10月3日(土曜日)から展示する。
問い合わせは、瑞浪市化石博物館
(TEL0572─68─7710)まで。
