2021年07月27日 (18:15)
瑞浪市でBRエタノール技術を【自治体施設での実証試験は全国初】
瑞浪市・積水化学工業株式会社・
株式会社川崎技研の3者は、
瑞浪市クリーンセンター(日吉町)を使って、
可燃ごみをエタノールに変換する技術を、
共同で開発する。
瑞浪市の水野光二市長、
積水化学工業新事業開発部BRグループの
戸野正樹グループ長(とのまさき)、
川崎技研の田中秀任代表取締役社長
(たなかひでと)らが、記者発表した。



積水化学工業と米国のベンチャー企業
「ランザテック社」(LanzaTech)は、
平成29(2017)年に、微生物触媒を活用し、
可燃性ごみをエタノールに変換する技術
「BRエタノール技術」を共同で開発。
実用化を目指しているが、
瑞浪市クリーンセンターのガス化溶融炉が、
エタノールに変換するための
良質な熱分解ガス生成の実証試験を行うのに、
適していることが分かった。
そこで、焼却施設を建設した川崎技研とともに、
瑞浪市に対し、技術の共同開発を要請した。
自治体の施設で、BRエタノール技術に関する、
実証試験を行うのは、全国初。



積水化学工業の戸野正樹グループ長は、
「幣社は、経営の主軸を、環境問題に置いており、
ごみからエタノールをつくるという新技術には、
特に力を入れている。
実際に焼却炉から出るガスを使って検証することは、
実用化に向けた技術を進める上で、重要であり、
協力いただいた瑞浪市さんには感謝を申し上げます。
リサイクルというと、ペットボトルなど、
マテリアルリサイクルを想像されると思うが、
マテリアルリサイクルは、何度も繰り返すと、
初期の性能に比べ、強度や透明度、
曲げへの強さなどが劣ってくるため、限界がある。
我々は、プラスチック製品を作ってはいるが、
マテリアルリサイクルから、さらに一歩脱却し、
粗原料、石油の原料に戻すという、
ケミカルリサイクルに取り組んでいる。
ごみを燃やして出るガスを、もう一度、
エタノールに戻し、またポリエチレンをつくる、
サーキュラーエコノミー活動を考えており、
瑞浪市クリーンセンターを、新たな実験の
一歩にさせていただきたい」と述べた。




【主な経緯&今後のスケジュール】
◎川崎技研が開発した、
酸素式熱分解直接溶融炉の実用第1号機を、
瑞浪市が採用。
平成14(2002)年に川崎技研の設計・施工により、
瑞浪市クリーンセンターが竣工(しゅんこう)した。
◎BRエタノール技術を共同で開発するため、
令和3(2021)年3月8日に、
瑞浪市・積水化学工業株式会社・
株式会社川崎技研の3者は協定を締結。
◎令和3(2021)年12月までかけて、
現在の状態のまま、ガスの成分分析を行い、
ガス質(組成および量)の連続データを取得する。
◎エタノール化に必要なガス質を満たしていた場合、
令和4(2022)年1月から3月までかけて、
2基ある焼却炉のうち、1基を改造。
タールなど、ガス中の不純物を除去し、
微生物の餌(えさ)となる、
一酸化炭素(CO)と水素(H2)を精製できるか、
令和4(2022)年4月から、
1年間かけて検証する。
◎実験終了後は、焼却炉を元の状態に戻す。



なお、瑞浪市クリーンセンターでは、
微生物を触媒とするエタノール化の実験は行わない。
ちなみに、BR(バイオリファイナリー)技術の
実用化については、現在、5合目程度とのこと。



株式会社川崎技研の3者は、
瑞浪市クリーンセンター(日吉町)を使って、
可燃ごみをエタノールに変換する技術を、
共同で開発する。
瑞浪市の水野光二市長、
積水化学工業新事業開発部BRグループの
戸野正樹グループ長(とのまさき)、
川崎技研の田中秀任代表取締役社長
(たなかひでと)らが、記者発表した。



積水化学工業と米国のベンチャー企業
「ランザテック社」(LanzaTech)は、
平成29(2017)年に、微生物触媒を活用し、
可燃性ごみをエタノールに変換する技術
「BRエタノール技術」を共同で開発。
実用化を目指しているが、
瑞浪市クリーンセンターのガス化溶融炉が、
エタノールに変換するための
良質な熱分解ガス生成の実証試験を行うのに、
適していることが分かった。
そこで、焼却施設を建設した川崎技研とともに、
瑞浪市に対し、技術の共同開発を要請した。
自治体の施設で、BRエタノール技術に関する、
実証試験を行うのは、全国初。



積水化学工業の戸野正樹グループ長は、
「幣社は、経営の主軸を、環境問題に置いており、
ごみからエタノールをつくるという新技術には、
特に力を入れている。
実際に焼却炉から出るガスを使って検証することは、
実用化に向けた技術を進める上で、重要であり、
協力いただいた瑞浪市さんには感謝を申し上げます。
リサイクルというと、ペットボトルなど、
マテリアルリサイクルを想像されると思うが、
マテリアルリサイクルは、何度も繰り返すと、
初期の性能に比べ、強度や透明度、
曲げへの強さなどが劣ってくるため、限界がある。
我々は、プラスチック製品を作ってはいるが、
マテリアルリサイクルから、さらに一歩脱却し、
粗原料、石油の原料に戻すという、
ケミカルリサイクルに取り組んでいる。
ごみを燃やして出るガスを、もう一度、
エタノールに戻し、またポリエチレンをつくる、
サーキュラーエコノミー活動を考えており、
瑞浪市クリーンセンターを、新たな実験の
一歩にさせていただきたい」と述べた。




【主な経緯&今後のスケジュール】
◎川崎技研が開発した、
酸素式熱分解直接溶融炉の実用第1号機を、
瑞浪市が採用。
平成14(2002)年に川崎技研の設計・施工により、
瑞浪市クリーンセンターが竣工(しゅんこう)した。
◎BRエタノール技術を共同で開発するため、
令和3(2021)年3月8日に、
瑞浪市・積水化学工業株式会社・
株式会社川崎技研の3者は協定を締結。
◎令和3(2021)年12月までかけて、
現在の状態のまま、ガスの成分分析を行い、
ガス質(組成および量)の連続データを取得する。
◎エタノール化に必要なガス質を満たしていた場合、
令和4(2022)年1月から3月までかけて、
2基ある焼却炉のうち、1基を改造。
タールなど、ガス中の不純物を除去し、
微生物の餌(えさ)となる、
一酸化炭素(CO)と水素(H2)を精製できるか、
令和4(2022)年4月から、
1年間かけて検証する。
◎実験終了後は、焼却炉を元の状態に戻す。



なお、瑞浪市クリーンセンターでは、
微生物を触媒とするエタノール化の実験は行わない。
ちなみに、BR(バイオリファイナリー)技術の
実用化については、現在、5合目程度とのこと。



